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ユーザー訪問:No.15 株式会社カイバラ

No.15 株式会社カイバラ

機械加工の現場から

[インタビュー](敬称略)
【ニーズに応じてオリジナル合金も開発 】

それだけのノウハウがあれば、お客様から材質や機能性などについて、相談を持ち込まれることも多いんでしょうね。

貝原

やはり、割れ、焼き付き、摩耗・・などについて改良や開発のご相談をいただきます。最近では、あらゆる分野で製品や部品の小型化が進められていることから、必然的に軸受などにかかる圧力が大きくなり、従来以上に強度や耐久性が求められています。そのため私どもが製造する部品にも、そうした要求が高まってくるわけです。

材料開発・鋳造から精密加工まで一貫して受注できるのが、カイバラさんの特徴だと思いますが、一般的にどのような流れで製品が開発・生産されるのですか?

貝原

基本となるのは、お客様の様々なニーズです。例えば、適正な品質の確保、リードタイムの短縮、コストダウンなどがありますが、こうしたご要望に対して「材料選定や製造工程で応えるのか、加工技術で解答を出すのか」、非常に幅広い選択肢の中から総合的に判断してご提案できるのが私たちの強みです。

一般的な流れとしては、初めに「最適な材質の選定」を行います。そこではJIS(日本)、ASTMやSAE(米国)、BS(英国)、DIN(独)などの工業規格に基づいて材料を選定し、テスト・評価します。結果がOKならその材料を採用し、求めている特性が確認できなければ、新しく材料を開発します。そして、試作品を疲労試験やファビリー試験といった様々なベンチテストで評価し、さらに、フィールドテストや加工性も総合的に評価していきます。

ある特性を得るために独自開発された合金もあると聞きましたが。

貝原

材料特許を取得しているカイバラのオリジナル材は多数あります。例えば、JIS銅合金の摺動部材としては耐焼付性に優れた青銅・鉛青銅・リン青銅が一般的ですが強度面で問題があります。他方、アルミニウム青銅・高力黄銅は強度面で優れているものの耐焼付性に難点があり、近年の高圧・高速・連続の過酷な条件に対応できません。こうした問題を解決するため、独自の材料選定と鋳造・熱処理技術で「KMSシリーズ」を開発しました。

また、完全な自己潤滑作用によって潤滑剤被膜が一様になるよう設計した無給油軸受「KCメタル」は、高温や水中、腐食しやすい環境でも使えるので、橋梁・ダム・製鉄・建設機械などに幅広くご利用いただいています。含油軸受では「KSブロンズ」シリーズがあります。


ファビリー試験機


疲労試験機



分析装置