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ユーザー訪問:No.15 株式会社カイバラ

No.15 株式会社カイバラ

機械加工の現場から

[インタビュー](敬称略)
【高品質を支える精密加工技術 】

加工工場には、旋盤、マシニングセンタ、フライス盤、プレス機、研磨機など120 台あまりの機械が稼働していますが、加工面でカイバラさんが最も重視されているのはどんな点でしょう?

貝原

工作機械にはリードタイムを短縮するための高い切削能力やスピードを求めますが、主材である合金は難削材や硬脆材料ではなく、むしろ削りやすい材料です。ですから、何より重要なのは加工精度なんです。というのも、出荷した製品に不具合や破損・急激な摩耗などが発生すれば、油圧部品であろうとプレス機・成形機であろうと、その機械は停止してしまうからです。それだけに材質はもちろん、加工精度においてもハイレベルの品質保証が要求されます。

しかも、客先のグローバル化によって製品が使われる地域はどんどん拡大しています。例えば、アメリカや中国、南米や中近東といった広大な国土での部品補給や修理・交換などアフターサービスの負担の大きさを考えれば、出荷した製品の寸法誤差によるトラブルは許されません。

昔ならば、数万個に1個程度そうした不良が発生しても問題になりませんでしたが、現在では不良品が発生すれば全数検査して原因を追求することになります。そんなリスクを考えると、加工精度には非常に神経を使うわけです。

熱変位による寸法変化が少ないことで定評のある、オークマのSPACE TURN LB300 やACE CENTER MB−Vなどを導入されているのも、そのあたりが要因ですか?

井上

加工工場は空調しているとはいえ、日射や季節の室温変動、周辺の機械同士の熱影響は避けられません。そのため、ワークによっては1日に何度も寸法補正する必要がありました。そんな中で、以前に導入したオークマの立形マシニングセンタMX−Vは、「バランスがよく使いやすい」と評価していたので「次の新機種導入にはMXの後継機を」と考えていました。

そんな時に、担当営業の方から「次のMB−Vは熱変位対策による精度がずば抜けていて、経時加工寸法変化は8 〜10ミクロン以下」と説明を受けて期待がふくらみました。というのも、先に油圧部品の加工用に導入したCNC旋盤LB300 が「経時加工寸法変化が予想以上に小さく、精度が出る」と現場の評価が高く、MB−Vにもそのノウハウが反映されていると聞いたからです。

実際にMB−46Vを導入して、いかがでしたか?

井上

プレートの穴加工で、深さ方向の経時加工寸法を計測すると、これまで経験がないほどバラツキがなく非常に安定していました。そのため、以前は昼休み後に三次元測定器などで寸法確認しなくてはならない箇所を寸法補正していたのが、朝一番に機械を立ちあげて寸法を確認すれば、以降の補正は必要なくなりました。工具交換もMXに比べて手早く楽にでき、工場でも「作業者の身になって考えられている点が多く、完成度が高い」という声を耳にします。毎日、機械を扱う者にとって、こうした負担軽減は大きいんです。

ただ、ワークの形状上、切粉の排出量が非常に多いので、背面のカバーや切削油の装置の位置を少々アレンジする必要性を感じていますが、それ以外は非常に満足しています。最近、ますます納入先の要求精度が厳しくなり、図面に記入される公差幅も小さく、その数も多くなる傾向にあります。それだけに、加工時間の短縮なども含めてマシニングセンタの高精度の価値は高まってくると思います。



機械課長 井上万英 氏