オークマ株式会社
オークマメリット
オークマ株式会社 HOME
ユーザー訪問:No.2 株式会社いしやま

No.2 株式会社いしやま

機械加工の現場から

3.突飛な発想が「まさか!」の加工成果を生む

「株式会社いしやま」で加工する液晶製造部品の材質はA5052、アルミである。アルミは鉄よりも材質が柔らかいため、 素人目には加工しやすそうに感じられるが、むしろ堅い鋼よりも難しい。

金属の表面加工を行うとき、一般的に砥石による研磨という手段が用いられるが、それにはスクラッチ発生という問題が伴う。 しかも、研磨によって削り込めるのは1回あたり1μm以下でなければ粗くなってしまうことから、全体として0.1mm位まで削り込むためにはかなりの時間を要する。さらに、 研磨の最終仕上げは、極めて人的な勘に依存せざるを得ない点など、総じて生産コストの上昇に結びついてしまう。

人手に頼ることなく、機械だけでフルフラットの平面加工ができないものか。マシニングセンタの主軸に取り付けられた切削工具が回転し、 複雑な形状加工がつくられていく様子を眺め、石山氏は考え込んだという。


「複雑な形状が彫れるのに、真っ直ぐが彫れないはずがない」
この時からその思いを実現すべく、試行錯誤の日々が始まった。当時、まだそれを解決できるノウハウはなかったが、 機械の能力をもってすれば実現は不可能ではない、と判断できた。また、今ほどシビアなコストダウンも望まれていなかったが、 町工場の生きる道は3年先の状況を読みとること、というのが石山社長の持論だった。

工作機械はなにがいいか、切削工具はなにがいいか、回転速度は、削り角度は、 切削時の発熱による形状変化は起きないか、切粉の処理などなど、様々な疑問が生じ、それを一つ一つ試しては解消していった。 これには、もちろん工作機械メーカーとしてのオークマの協力も不可欠だった。

悩んだ末、たどり着いたのがマシニングセンタによる平面加工である。 それが、MCR-BII-HPの主軸にφ30のボールエンドミルを装着して表面を削ることであった。

この極めて特異な技術は、オークマのマシニングセンタだからこそできたと石山社長はこともなげに語るが、 ボールを高速で回転して平面加工までを一気に処理するという技術は、一夜にして結果が導き出された訳ではない。