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ユーザー訪問:No.20 株式会社シティプラスチック

No.20 株式会社シティプラスチック

機械加工の現場から

プラスチックという材料

「プラスチックは温度によって伸縮しやすいため誤差を抑えた高精度加工は難しい」というのが定説のようだが、それに対して、シティプラスチックでは工場内の徹底した空調管理により問題を解決している。

加工や検査におけるしっかりとした恒温化には、「数億円を掛けた」そうだが、確かに備えられた空調設備は半端なものではない。こうした精密加工に不可欠な温度管理は、オペレーターのための作業環境としても快適なものとなっている。また、機械での切削加工時は殆ど問題ないと思われるのだが、プラスチックということで、作業者のために換気と脱臭装置も備えられていた。


空調整備のいきとどいた工場内

ところで、シティプラスチックは、工場内に常時400トンもの材料在庫を保有している。その種類も豊富で、レギュラー材で20〜30種類、特殊なものを合わせると100種類を超える。形もムクの丸材からプレート材まで実に多種多様だ。これだけあれば、ちょっとした材料問屋もできそうだ。

いつでも顧客の注文に合わせた材料を使って、加工、組立、梱包までの一貫体制によって完成品ができる。注文通りの製品が短期間で確実にできる秘密がそこにあった。


整備され並ぶカッター


多品種の定尺材


プラスチックといえば、その多くは石油製品であることから、オイル高など市場価格の変動による影響や材料入手が困難という事態に遭遇することはないのだろうか、その疑問について荒木社長はサラリと答えた。

「材料価格が変われば加工後の製品価格に影響することは致し方ありませんが、それを必要とするニーズが変わるものではありません。それから、ストックを持っていますから品切れの心配もありませんが、もしもプラスチックが無くなれば、それに変わる材料を工作機械で加工するだけのことです」

プラスチックが木になれば木を、木が石になれば石を削るまでというのである。もっとも化学系材料の種類は豊富で、研究が進むにつれて石油依存度も軽減されていくと考えられる。この先、いかなる環境変化に遭遇しても、生産、消費財ともに需給関係は存在し、素材がどう変わろうとも加工技術は無くならないという自信があるようだ。