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ユーザー訪問:No.9 技研精機株式会社

No.9 技研精機株式会社

機械加工の現場から

インタビュー
お答えいただいた方

技研精機株式会社 代表取締役社長 宮崎 昭氏
同 常務取締役板橋工場長 古田 伸彦氏


宮崎 昭 氏


古田 伸彦 氏


1.エポックは、先見の経営判断
[タバコとクルマの前歴からのスタート]

さっそくですが、いまは不況、不況と言われている時代ですが、技研精機さんの現況としてはいかがでしょうか。

宮崎社長

おかげさまで、まあまあ順調ですね。欲を言ったらきりがないですからね。

この時代に順調であるということはすごいですね。

宮崎社長

お得意さまに恵まれ、また社員にも恵まれて、私が心に抱いていたことがようやくここ2、3年になって結実してきたかな、という感じです。

お得意さまと言われますと、HONDAさんですか。

宮崎社長

HONDAさんから現在につながるお仕事を受けさせていただいたのは、昭和55年(1980年)頃からでした。当時HONDAさんは「HY戦争」の真只中で、もしあれが無かったら、(HONDAさんへ)うちが入ることは叶わなかったかもしれません。もう20数年は経っていますが、HONDAさんの研究所の協力会社としては、今でもうちが一番ビリの新参者ですよ。

「タバコ」の受注が減った理由はなんでしたか。

宮崎社長

いわゆる三公社五現業の一部民営化が進められ始めた頃でして(日本専売公社は、1985年4月に日本たばこ産業会社となった)、発足した後には企業としての合理化や国際化による激しい市場競争が想定され、これに対応しての設備の更新計画が進められたことから、従来までの機械受注はストップという状態に遭遇してしまったという訳です。

ところで、初めてクルマに関わられた頃の印象はどうでしたか。

宮崎社長

それはもうぜんぜん違っていました。納期がとんでもなく短いとか、品質に対する要求がとてつもなく厳しいとか、「削りだし」などいうのはタバコではまったく経験していませんでしたから、とにかく経験のないことに対しての苦労が多かったですね。HONDAさんは金属を「削る」作業で納期の極めて短い仕事、対して、専売公社はタバコを「巻く」機械で納期よりもお役所的慣例が先行する、この両者にあえて一つだけ共通項を探るとすれば「品質管理のモノづくり」ということですか。

タバコとクルマを結び付ける話が興味深かったので、ついお尋ねしてしまいました。現在の御社には直接関わりのないお話で恐縮です。


[設備投資と受注のバランス感覚]
宮崎社長

会社設立後、HONDAさんの要望に応えられる工場となるために、色々と他の協力工場も見させていただいて、優れた工作機械がもっと必要だということを痛感しました。

やはり、設備がキーワードですか。これまでのユーザー訪問を通しても言えることですが、いま伸びている会社というのは、なぜか皆さん設備先行という感じがしますね。

古田常務

その通りですね。でも、それを決断するのは社長の仕事ですから、われわれ社員は設備を活して行くことです。

宮崎社長

いまは昔と違いまして、単に設備投資をしたから仕事量が増えるということはないですね。ただ、それでも仕事が忙しくなってから考えていたんでは、機械も技術者も間に合わない、遅すぎます。先行投資は必ずリスクを背負いますから、将来には戻ってくるという確信をもてるように仕事の先を読むということが必要なんです。

受注先によっても、その判断は異なるのでしょうね。

宮崎社長

もちろんです。特にHONDAさんの仕事の場合はこれが重要です。一方、キヤノンさんでは、大型で高度な精度が求められていまして、昔のタバコの技術がこれに生きてきます。そして、それに適合した設備投資も望まれています。

機械の器となる工場も用意しなければなりませんね。

宮崎社長

おっしゃるとおり、うちのように(本社工場が)過密状況ですと、どこに機械を据え置くかということも悩みの種です。既に機械が有る場所にはこれ以上増設できませんから、追加的に工場を拡張したり増築したりしては、機械を導入しているような状態です。

現在、大型加工機は何台くらいありますか。

宮崎社長

マシニングセンターなどの大型加工機は、全工場で門型7台を含めて計50台強あります。そのトップがオークマ製で、全体の65%から70%を占めています。どのような業種業界でも同じことがいえると思いますが、その中でトップに立つことが肝心だと思っています。