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ユーザー訪問:No.9 技研精機株式会社

No.9 技研精機株式会社

機械加工の現場から

インタビュー
2.「削られる身になって」考えよ
[優秀な人材確保と技術伝承]

古田さんは、現場の最高責任者ということで、色々とご苦労なさっていると思いますが、まず人材育成という面ではどのように取り組まれていますか。

古田常務

おかげさまで、ここ5,6年のことですが、当社には優れた人材が集まるようになりました。かつては、大学の専門課程を経た人がやって来るなどということは希でした。

そうなったのは、社会の一般的な雇用状況ということが理由ですか。

古田常務

それも多少ありますが、最大の理由は当社がHONDAさんの仕事をしているということだと思います。若い方たちはクルマが好きですね、そして時流を捉えることが上手で、自分の意志がはっきりとしていますから、ここなら何ができるか、何をやらせてもらえるか、ということを知って来られていると思います。

若い方たちが集まって来られるということは、会社の将来が楽しみですね。HONDAさんの躍進の秘訣は、優秀な人材を確保していることだと聞きましたが、まさに技研精機さんもそれに習えですか。ところで、これまで培ってこられたベテランの技術を継承するという点ではいかがでしょうか。

古田常務

全社員115名、平均年齢は33才です。具体的には特別な教育システムというのはなく、ベテランがマンツーマンでルーキーに技術の実地指導をしていますが、新人といえどもそのベースとなる部分の質が高いことから、仕事や技術を会得する割合も高いですね。だいたい当社レベルで一人前となる技術スパンは、本当にやる気のある人で5年です。


技研精機さんの受注されている内容が内容だけに、素晴らしい。この技術継承というメンタルな不確実性を含む部分は、並みの大企業が願ってもなかなか叶うものではありません。

古田常務

古い世代の経験を若い世代に伝承することは難しいけれど、大切なことですから力を入れています。私なんかは、ほめたり叱咤したり、時々は「削られる身になって考えなさい」とも言っているです。

IT時代という面で、得意先からの指示や図面といったデータのやりとりはどうされていますか。

古田常務

そこなんですよね、当社は10年遅れていますよ。現在NCデータをFDで管理していますが、若い人たちはもっと効率的なネットワークで処理したいとして、構築作業に取りかかっているところです。

宮崎社長

ホームページも、今のは素人づくりですから、この12月からは、もっとしっかりしたものを立ち上げます。

古田常務

新しい提案はどしどし出してもらい、必要なものは直ちに採用していくというのが当社の方針です。


[改善提案と生産給でやる気向上]

職場にQCサークルのような場が設けられているんですか。

古田常務

改善提案というのを継続的に取り組んでいまして、現場ごとに推進委員を設けてやっています。ここでは、若い人からの提案が多く寄せられています。採用されれば、提案した人には励みになります。

納期に間に合わせるということで、残業とかは多いですか。

宮崎社長

会社と社員が一体感を持って気持ちよく仕事ができることが大切ですので、うちでは会社設立以来、毎月の売上げを公表し、生産給として通常の給与に加えてパートを含む全員に配分しています。配分方法は、成果主義という観点から、個々に等級を設定してそれに勤務した時間を加えた形で算出しています。

その結果はいかがですか。

宮崎社長

定着率が高いということがなによりの成果ですよ。やはり、達成感がある、手応えがあるということが大切なんですね。

ところで、HONDAさんのシビアな納期に間に合わせるという件ですが、残業というような人的な努力以外に何か工夫をされていますか。

古田常務

それはもう、工程管理次第です。当社の場合は同じものが少ないですから、それだけに作るのは大変です。これも、実際には人が作って人がそれで動くわけですから、やっぱり個々の努力であり、それを円滑に保つ人間関係というのが一番です。

宮崎社長

そういう点では、やっぱりHONDAさんが手本ですね。人が集まる、人がついてくる、そうなるにはそれなりの理由があるんですよ。