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ADMAC-Parts:新機能紹介

ADMAC-Parts V2.19  2016年3月リリース 新機能紹介

1.Turning/Milling共通

1)製図機能

①DXF出力時のレイヤ指定

DXFファイル出力のときに、従来の
 ・図形要素を色別に分けた画層(レイヤ)の構造 (線種・線色別に出力)
に加え、
 ・プロジェクトウィンドウの画層(レイヤ)の構造 (レイヤ別に出力)
の何れで出力するのかを指定できるようになりました。

以下、例として下図のMillingのプロジェクトデータを上記二通りの方法でそれぞれDXF出力したものを読み込み、その画層構造を以降に示します。


DXF出力前のプロジェクトデータ
 

「線種・線色別」に出力したDXF
 

「レイヤ別」に出力したDXF
2.Turning

1)製図機能

①微小R付き面取りの作成機能

旋削加工コーナー部に面取り形状を作図する際に、両端に微小なRがついた面取り形状の作図が容易にできるようになりました。微小R面取りにより、面取りの際に発生するバリを抑制することが出来ます。


微小R面取りの作図手順(従来)
 

微小R面取りの作図手順(本機能)

2)加工機能

①線状面取り加工機能(複合加工)

複合加工において、線状面取り加工が行えるようになりました。

CAD入力にて面取りカッター工具の登録を行います。


面取りカッターの工具データ設定例

②旋削加工用CADカッターパス作成機能

旋削荒加工において、任意に作図した形状に沿った旋削を行う、CADカッターパス加工が行えるようになりました。 ADMAC-Partsでの出力は通常準備された固定サイクルを用いますが、プログラム作成者が考えたユーザ専用の加工サイクルで出力出来ます。

以下、同一の加工形状に対して、従来の旋削荒加工で行う場合とCADカッターパスを用いた場合の加工の様子を記します。
従来の旋削荒加工では予め準備された固定サイクルを用いる為、端面部の加工においてX方向の外径旋削を何度も繰り返し、加工時間が長くなります。
一方CADカッターパス加工では、端面部の加工は端面方向の旋削パスのみであり、ムダなパスはありません。またCADカッターパスは、工具パスの早送り/切削送りの指定が行えます。


従来の準備された固定サイクルを用いた荒加工パス
 

プログラム作成者が考えたCADカッターパス作成機能の加工パス

③旋削荒加工におけるステップ切削機能

アルミニウムのような材質(非鉄、軟鋼)の外径を通常の旋削加工を行うと、長い切粉が発生します。切粉を分断するため、下図の動作を行うステップ切削が有効ですが、プログラミングが面倒でした。

V2.19では、通常の旋削荒加工と同じ設定手順で、ステップ切削が容易に定義できるように対応しました。


通常の旋削荒加工(長い切粉の発生)
 

ステップ切削(長い切粉の発生防止)
3.Milling

1)加工機能

①溝加工・サイドカッタ加工 複数形状の設定

溝加工とサイドカッタ加工において、加工形状を複数定義(最大100個まで)出来るようになりました。加工形状一つ一つにつき、それぞれ異なる加工高さ/アプローチ逃げ/オフセット方向を設定できます。


溝加工における複数形状例

②フライス加工における整数回の工具パス生成

従来のフライス加工は、たとえば3回の工具パスで切削幅を超えずに加工を行える場合であっても必ず4回(偶数)になっていましたが、V2.19から3回で加工を行うことが可能になりました。フライス加工の加工領域において奇数回を含む整数回で加工することにより、工具能力を十分に活かせる工具パスの生成が可能となりました。


偶数回(1、2、4、6…回)

整数回(1、2、3、4…回)

③フラットエンドミル工具によるフライス加工

従来、フライス加工に用いる工具種類としてフライス工具しか選択ができませんでしたが、 V2.19より、フラットエンドミル工具を選択することが可能となりました。


フライス加工単位画面でのエンドミル工具の適用

④開放ポケット加工の改善

これまでは、ポケット加工の開放部に合わせてポケット形状を拡げたのみの加工を行っていました。そのため工具の切り込み位置も加工形状内に限定されていました。


従来のポケット開放加工

V2.19では、工具はポケット形状開放部の外から入り、外へ抜ける、より自然な加工軌跡を行うように機能改良しました。また開放部における工具動作は、早送り移動、上下移動の設定が行えます。


V2.19のポケット開放加工

開放部が複数存在する場合も加工を行います

⑤ 2.5次元加工の改善

(A) スライス数の増加

2.5次元加工のスライス数上限を、1,000層から30,000層へ引き上げました。
これにより、微細なピッチで加工することが出来るようになりました。


従来の2.5次元加工(最大スライス数:1000層)
 

V2.19の2.5次元加工(最大スライス数:30,000層)

(B) 断面形状の深さが浅い場合でも可能な軌跡生成

2.5次元加工において、作図されている断面形状の「深さ」が加工部位の「加工深さ」より浅くても、軌跡を生成できるようにしました。
例えば下図のように断面の「深さ」(= 20mm)と加工部位の「加工深さ」(= 40mm)が異なっていると、従来はエラーとなっていましたが、V2.19では軌跡生成を行うよう改良しました。

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