１）加工機能

①旋削加工、溝加工の荒/仕上げ工程同時作成

これまで、旋削や溝加工で加工単位を追加する場合、「荒」加工と「仕上げ」加工は別々に作成していました。
今回、「荒」の加工作成時に「仕上げ加工を作成する」チェックを有効にすることで（下図）、「荒」加工と「仕上げ」加工を同時に作成することが可能になりました。
これにより加工単位コピーや形状再設定の煩わしさを解消します。

本機能で作成した「荒・仕上げ」加工単位には、通常の旋削荒加工、仕上げ加工と区別するため「（グループ）」が付きます。

②工具毎の主軸回転方向設定

旋削工具を登録する際、あらかじめ主軸の回転方向（正転/逆転）を設定できるようになりました。

自動決定で工具が選ばれた際は、設定されている主軸回転方向が設定されます。

③旋削加工単位呼出での読み込み位置設定

旋削加工単位の呼び出し時に、読み込み位置の指定ができるようになりました。

これまでは加工単位呼び出し時の読み込み位置は、登録時における定義位置で不変でした。

本機能では、加工単位呼び出し時に読み込む位置を任意の位置に指定できます。

１）加工機能

①プロジェクトウィンドウへ「追加」ボタン

プロジェクトウィンドウに「追加」ボタンを新設しました。
これにより、平面/加工部位/加工単位の追加操作が容易になります。

プロジェクトウィンドウのハイライト位置に応じて、追加できる表示項目が変わります。

②加工部位設定でZ逃げ設定追加

Ｚ逃げ量の設定が、加工部位ダイアログでも行えるようになりました。
Ｚ逃げ量として、「R点」（クリアランス量の位置、初期値3mm）または「指定点」（任意の位置）のどちらかを指定できます。

③センタドリル加工での先端位置深さ指定

センタドリル加工単位の作成において、加工深さとして、従来は「肩」からの深さでしたが、刃先の「先端」からの深さ指定もできるようになりました。
これにより工具径の違いに関係なく、センタドリル加工の深さを一律に保つことが容易になり、穴位置の確認としてのセンタドリルが使いやすくなります。また、肩より浅い穴加工にも対応可能となりました。

④ヘリカルテーパタップ加工対応

ヘリカルタップ加工単位を拡張し、
　・管用テーパネジ穴の加工

　・多段加工（複数のネジ山を一周の公転運動で加工できる
工具を用いる時に、途中の軌道を間引く）

　・左勝手（左ねじれ・逆ねじれ）工具の使用
が出来るようになりました。
　（※ テーパ1/16の管用ネジ加工に対応しています。）

管用テーパネジ加工をテーパタップで行なうと、工具逆転時にストップラインが発生してしまいます。専用工具を用いたヘリカルテーパタップ加工により、ストップラインを解消します。

⑤ 円筒巻き付け加工に、穴加工と輪郭加工を追加

これまで「CADカッターパス」加工と「輪郭面取」加工のみ可能となっていた円筒巻き付け加工機能に、
　・輪郭加工
　・穴加工
を追加しました。
※本機能は、付加１軸（A軸、B軸）仕様の機械（マシニング）が対象です。

輪郭加工

穴加工