１）加工機能

①旋削加工用CADカッターパスのノーズＲ指定

これまでの旋削加工用ＣＡＤカッターパスのＮＣプログラムは仮想刃先の出力となっており、ノーズR補正指令に対応していませんでした。
V2.21よりノーズＲ補正を指定することが可能になりました。例えば１つの工程内で下図のように端面加工と長手加工に補正指令を設定して連続して加工ができます。端面と長手の接続動作には早送りが設定できます。

②２サドル機の新たなバランスカット（後追い加工）

２サドル機におけるバランスカットのパターンとして、片方の刃物台の加工開始位置を遅らせる後追い加工を追加しました。
これまでのバランスカットでは二つの刃物台が同時に動き、かつ同じ径で加工する、という制約がありましたが、当機能により、片方の刃物台で先行加工を行いもう片方は一定量遅れた後追い加工を行うとともに、それぞれ異なる径で加工することが可能になり、加工効率をアップします。

１）加工機能

①ポケット加工　複数形状の設定

ポケット加工において、一つの部位で閉じた加工形状を複数定義（最大101個まで）出来るようになりました。加工形状一つ一つにつき、それぞれ異なる アプローチ逃げの設定ができます。
また加工順序の変更も可能です。

②穴の面取り加工・線状面取り加工の深さ指定

穴の面取り加工と線状面取り加工において、加工深さとオフセット量を任意に設定出来るようになりました。これにより、底面ぎりぎりの深さを狙ったり、刃の当たり位置を変えることで、工具寿命が延長できます。

加工深さおよびオフセット量は、下図のように画面上のマウス操作で設定を行うことも可能です。

また穴の面取り加工においては、出力加工深さを変更することにより、ドリルモードと真円モードの動作切り換えを行うことができます。