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ADMAC-Parts:新機能紹介

ADMAC-Parts V2.17 2014年3月リリース 新機能紹介

Windows8.1 対応

1.Turning/Milling共通

1)製図機能

下書き線の「水平」、「鉛直」は基本操作として最も利用頻度が多い機能の一つになります。
V2.17より座標を定義することで、その点を通る水平・鉛直の下書き線を同時に製図することができる「十字」機能が追加されました。

図形ウィンドウで、所望の点をクリック。もしくは水平・鉛直の交点座標値を入力することで製図することができます。



2.Turning

1)加工機能

①荒ミゾ繰り広げ加工パターンの追加

ミゾ加工を行う場合、今までは一方向への繰り広げのみの選択でした。今回の新機能では、方向を反転しながらジグザクに繰り広げる加工パターンとミゾ中央に切込み、両側に繰り広げる加工パターンが追加になりました。この機能により工具の片側のみの摩耗を軽減することができます。

加工単位ウィンドウ内で、加工パターンの選択ができます。また、工程自動決定では、パラメータにより加工パターンの初期値を設定することができます。



バイトシフト方向の各動作は、次のようになります。

バイトシフト方向 説明 Z+とした場合の動作イメージ
Z+
(Z-)
常にZ+方向(Z-方向)へ切削を行います。
ジグザグZ+
(ジグザグZ-)
切込可能深さ毎に切削方向を変更して切削します。

切り込み奇数回目はZ+方向(Z-方向)へ、切り込み偶数回目はZ-方向(Z+方向)へ切り込みます。
中央からZ+
(中央からZ-)
溝幅の中央に切り込んだ後、両側に繰り広げる様に切削します。

初回は底面中央に切り込み、Z+方向→Z-方向(Z-方向→Z+方向)の順に切り込みます。

※端面の場合はそれぞれX+、X-となります。

②複合穴 固定サイクルのサイクル戻り点選択機能

複合穴の固定サイクルを用いて複数穴の加工を行う場合、一つの穴加工を終えた後の工具の戻り位置をサイクル開始点とする指令を出力することができるようになりました。従来通り、NC側のパラメータにしたがった戻り点とするか、サイクル開始点とするかを選択することができます。

ADMAC-Partsのパラメータ設定を「サイクル開始点」とすることで、NCのパラメータに関係なく下図左側のように穴加工を終えた後、サイクル開始点まで退避する動作となります。下図のような形状の場合、干渉を確実に回避することができます。

※サイクル開始点まで退避 ※NC側パラメータの設定が「加工開始位置」
の場合、開始位置+クリアランスまでの退避
となり、干渉する危険があります。
3.Milling

1)加工機能

①ポケット加工、溝加工における下穴加工

ポケットと溝の加工部位に対して、最初の切り込み位置に下穴の加工を生成することができるようになりました。今までは負荷の大きい鉛直方向の切込みを避けるため独立した加工部位として穴加工の定義が必要でしたが、本機能を用いることによりポケットや溝の加工部位を構成する加工単位として下穴加工単位を管理することができます。下穴の加工方法もセンタ、ドリル、エンドミル穴、真円切削、ヘリカル穴と一般的な下穴加工を選ぶことができます。

下穴加工の切込み位置は、ポケット加工、溝加工に連動し、最適な加工深さを自動計算します。




・下穴加工の切込み位置は、ポケット加工、溝加工に連動し、最適な加工深さを自動計算します。

②数島残しポケットの線状面取り同時編集

これまで複数の島形状を持つポケット加工部位の線状面取り加工では、アプローチ逃げの設定と編集を島形状一つひとつに対して行う必要がありました。本機能によりポケット形状とすべての島形状に対して同時に設定を行うことが可能になりました。

③円テーブルによる多面割り出し加工機能

円テーブルの回転中心の周りに割り出して同じ加工を繰り返す定義が簡単に設定できるようになりました。(従来は、5軸加工でのみ可能でした。)不等ピッチの割り出しにも対応しています。

④真円切削、エンドミル穴加工単位の「開始高さ」項目新設

真円切削(荒)(中仕上)(仕上)加工単位と、エンドミル穴加工単位に、「開始深さ」の項目が新設されました。開始深さ+クリアランス量の位置までは加工を行いませんので、止まり穴のドリル加工でノーズ角により生じた削り残り部分を平らにする目的などに利用することができます。従来までは、削り残し部分を加工するために、「単独穴」の加工部位を追加し、加工高さを下げた加工部位定義をしていましたが、既存の加工部位に対して加工単位の追加のみで対応ができます。

ADMAC-Parts eサポート契約のサービス特典

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